無痛分娩で会陰切開は増える?自然分娩との違い

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無痛分娩を検討しているなかで、「会陰切開が増えるのでは?」「いきめないと切開されやすいの?」という疑問を持つ方は少なくありません。

会陰切開は分娩時に必要に応じて行われる処置ですが、無痛分娩との関係については、正確に理解されていないことも多いテーマです。

このページでは、会陰切開の基本から、無痛分娩との関係、自然分娩との違いまでを整理してお伝えします。

会陰切開とは

会陰切開とは、分娩時に赤ちゃんが産道を通り抜ける際、会陰部(膣口と肛門の間の組織)を医師がハサミで切開する処置です。

自然に裂けてしまうことを防いだり、赤ちゃんの娩出を助けたりするために行われます。縫合は分娩後に行われ、傷は数週間で回復するのが一般的です。

主に会陰切開が行われるのは以下のケースです。

会陰切開は「必ず行われるもの」ではなく、あくまで医師が分娩の経過を見ながら判断する処置です。

無痛分娩で会陰切開が増えると
言われる理由

「無痛分娩は会陰切開が増える」と耳にすることがありますが、その背景には主に以下の要因が挙げられています。

いきみにくくなる可能性がある

硬膜外麻酔による無痛分娩では、下半身の感覚が鈍くなるため、いきむタイミングや力加減がつかみにくくなることがあります。いきみが弱まると分娩の進行がゆっくりになり、その結果として会陰切開や器具を使った分娩介助が必要になるケースがあります。

分娩時間が延長しやすい

無痛分娩では、自然分娩と比べて分娩時間が長くなる傾向があることが知られています。分娩が長引くと胎児心拍の変化が起きやすくなり、速やかな娩出が必要と判断される場面が増えることで、会陰切開が選択されることもあります。

吸引分娩・鉗子分娩との関連

いきみが弱く分娩が進まない場合、吸引分娩や鉗子分娩が用いられることがあります。これらの器具を使用する際には、会陰切開が必要になることがほとんどです。

実際のところ、無痛分娩で
会陰切開は増えるのか

結論として、「無痛分娩では会陰切開が増える傾向がある」というデータは複数の研究で示されています。ただし、これは「必ず増える」ということではなく、個人差や病院の方針によって大きく異なります。

国内外の産科学の報告では、無痛分娩群において器具分娩(吸引・鉗子)の使用率が高まり、それに伴い会陰切開率も上昇する傾向が認められています。一方で、適切なサポートのもとでいきみを誘導することで、器具分娩や会陰切開を避けられるケースも多くあります。

重要なのは、会陰切開はあくまで「必要に応じた医療的判断」であり、無痛分娩を選んだことへのペナルティではないという点です。会陰切開が行われた場合も、適切に縫合・処置が行われれば、産後の回復に影響することはほとんどありません。

自然分娩との違い

自然分娩でも会陰切開は行われます。特に初産婦では、経産婦に比べて会陰の伸びやすさや柔らかさが足りないため、会陰切開が選択されることも少なくありません。

無痛分娩と自然分娩の主な違いは以下のとおりです。

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自然分娩 無痛分娩
いきみの感覚 比較的感じやすい 麻酔の影響で感じにくい場合がある
分娩時間 個人差がある やや延長する傾向がある
器具分娩の頻度 比較的低い やや高い傾向がある
会陰切開の判断基準 分娩の進行・赤ちゃんの状態による 同様。ただし器具分娩に伴う切開も
加わる場合がある

どちらの分娩方法においても、会陰切開の有無は「分娩がどのように進んだか」「担当医がどう判断したか」によって決まります。分娩方法だけで一概に決まるものではありません。

会陰切開を左右する主な要因

会陰切開が必要かどうかは、以下のような要因が絡み合って判断されます。

赤ちゃんの大きさ・向き

赤ちゃんの頭が大きい場合や、回旋異常(頭の向きが通常と異なる状態)がある場合は、会陰への負荷が高まります。

分娩の進行状況

分娩が長引いている場合や、胎児心拍に変化があり速やかな娩出が必要と判断された場合も切開の対象になりやすくなります。

担当医の判断・病院の方針

会陰切開の適応は医師によって判断が異なる部分もあります。病院によって「できるだけ切開を避ける」方針をとっているところもあります。

いきみのサポート体制

無痛分娩でいきみが弱くなった場合でも、助産師が声かけをしながらいきみを誘導することで、自然に娩出できるケースも多くあります。助産師のサポートの質は、会陰切開の有無にも影響する要素のひとつです。

会陰切開が不安な方へ

会陰切開への不安は自然なことです。事前にできることをいくつかお伝えします。

担当医・助産師に
確認しておくとよいこと

バースプランへの記載

「できるだけ会陰切開を避けてほしい」という希望がある場合は、バースプランに記載しておくことで、担当チームと事前に認識を共有できます。ただし、分娩の経過次第で医療的判断が優先されることは理解しておく必要があります。

まとめ

無痛分娩を検討されている方は、病院選びの段階からスタッフのサポート体制も含めて比較することをおすすめします。

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【実績でみる】
京都市で無痛分娩に
対応しているクリニックを調査

公式サイト、あるいはJALA(無痛分娩関係学会団体連絡協議会)のサイトにて、無痛分娩の年間実績が確認できた、京都市にあるクリニックを選定(2025年4月調査時点)。
分娩可能時間や麻酔科医の在籍数といった医療体制や、NICUの有無、費用も調査しています。

▼左右にスクロールできます▼
無痛分娩の
年間実績
麻酔科医の
在籍数(※1)
NICUの
有無(※2)
無痛分娩
可能時間帯
無痛分娩の
費用※税込

足立病院

546
(2023年)
常勤6
非常勤3
924時間550,000円~
652,000

身原病院

415
(2023年)
記載なし記載なし24時間557,000円~

中部産婦人科医院

347
(2023年)
常勤1
非常勤4
記載なし24時間600,000円~

醍醐渡辺クリニック

151
(2021年)
記載なし記載なし記載なし590,000円~

島岡医院

34
(2023年)
記載なし記載なし24時間記載なし

京都桂病院

16
(2023年)
常勤1記載なし原則計画分娩
(平日日中)
570,000
前後

(※1)出典:無痛分娩関係学会・団体連絡協議(https://www.jalasite.org/hp/10469.html
(※2)出典:産後なび(https://www.mhlw.go.jp/stf/birth-navi/search.html?:embed=yes&:linktarget=_blank&01=26&18=01

無痛分娩の実績について
足立病院(https://www.adachi-hospital.com/numbers/
身原病院(https://mihara.com/about/outline/)※2023年分娩実績から、無痛分娩割合(平均)に基づき算出
医療法人社団中部産婦人科医院(https://www.nakabe.or.jp/painless.php
醍醐渡辺クリニック(PDF)(https://hospital.d-w-c.jp/painless_delivery/img/pdf_mutsubunben.pdf
島岡医院(https://www.shimaoka-ob-gy.minami.kyoto.jp/data/
京都桂病院(https://www.katsura.com/sanfujinka/labor_analgesia_info.html
2025年3月15日調査時点

※金額はあくまで目安です。無痛分娩を行なった場合、掲載している費用よりも高くなる可能性もございます。費用の詳細はクリニックに直接お問い合わせください。

無痛分娩に
麻酔科医の在籍数と
NICUの有無がなぜ重要?
麻酔科医の在籍数について

無痛分娩は、一般的に硬膜外麻酔を使用して行われます。この処置は高度な技術と経験が必要で、医師であれば誰でも対応できるわけではありません
そのため、麻酔科医が在籍しているかどうか、何人いるかは、安全かつ計画通りの無痛分娩が可能かを判断するうえでとても重要です。
また、分娩は自然の流れで起こるため、深夜や休日に急に始まることも少なくありません。複数の麻酔科医が常勤で在籍し、交代でオンコール体制を整えている病院であれば、時間に関わらず無痛分娩の希望が叶いやすくなります。

NICUの有無について

NICU(Neonatal Intensive Care Unit)は、在胎週数や出生体重に関わらず、特別な医療的ケアが必要な新生児を集中的に治療できる医療設備です。
無痛分娩は、母体の心身への負担を軽減する分娩方法として広く利用されています。ただし分娩の種類にかかわらず、新生児には予測が難しい医療的ケアが必要になるケースもあるため、NICUの有無など、施設の対応力を確認しておくことも安心につながります。
NICUのある病院では、生まれてきた赤ちゃんの様子に応じて適切な対応が取れる体制が整っています。

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