陣痛が来てから無痛分娩にできる?

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「最初は自然分娩のつもりだったけれど、痛みに耐えきれず無痛分娩にしたい」「陣痛の様子を見てから決めたい」と考える妊婦さんは少なくありません。
実際に、陣痛を経験してから無痛分娩を希望するケースは多く見られますが、すべての病院で、どんなタイミングでも切り替えられるわけではありません。

この記事では、陣痛後に無痛分娩へ切り替えられる条件や、切り替えが難しいケース、そして病院選びの際に確認すべきポイントについて解説します。

無痛分娩は陣痛後でも切り替えできる?

まずは、そもそも陣痛が始まってからの切り替えが可能なのかについて見ていきましょう。

結論|「病院の体制」と「分娩の進行状況」による

陣痛後の切り替えが可能かどうかは、一概には言えず、その病院の医療体制と、妊婦さんの分娩の進行具合によって決まります。
柔軟に対応している病院もあれば、安全性の観点から「計画無痛分娩のみ」と定めている病院もあります。

実際に切り替えが行われているケースは多い

初産・経産婦を問わず、陣痛の痛みが想定以上に強かったり、分娩が長引いて体力が消耗したりした場合に、途中から無痛分娩へ切り替えるケースは一定数存在します。これを「オンデマンド無痛分娩」と呼ぶこともあります。

陣痛後に無痛分娩へ切り替えられる条件

陣痛後に無痛分娩への切り替えを行うためには、主に3つの条件が揃っている必要があります。

① 麻酔科医が対応できる体制がある

最も重要なのは、麻酔を担当できる医師がその場にいるかどうかです。麻酔科医が24時間常駐している、あるいはオンコール体制で迅速に駆けつけられる病院であれば、切り替えが可能です。

② 子宮口の開き・分娩の進行具合

無痛分娩の麻酔処置には一定の時間がかかります。そのため、麻酔を入れる準備をしている間に分娩が終わってしまうような状況(子宮口が全開大に近いなど)では、切り替えが間に合わないことがあります。

③ 母体・胎児の状態が安定している

母体や赤ちゃんに緊急のトラブルが発生し、一刻も早く出産させる必要がある場合(緊急帝王切開など)は、無痛分娩への切り替えよりも救命処置が優先されます。

切り替えが難しい・できないケース

以下のようなケースでは、希望しても無痛分娩への切り替えができない可能性が高くなります。

分娩が急速に進んでいる場合

経産婦さんなどで、陣痛開始からお産までの進みが非常に早い場合は、麻酔の準備が間に合わず、そのまま自然分娩になることがあります。

夜間・休日で麻酔科医が不在の場合

平日日中は対応していても、夜間や休日は麻酔科医が不在になる病院では、その時間帯に陣痛が来た場合の切り替えはできません。

計画無痛分娩のみ対応の病院

安全性を最優先し、事前の検査や準備が整った「計画分娩」以外での無痛分娩を行わない方針の病院では、原則として陣痛後の切り替えは受け付けていません。

医学的に麻酔が適さないと判断された場合

血液が固まりにくい体質や、脊椎に問題があるなど、事前の検査や問診で麻酔のリスクが高いと判断された場合は、実施できないことがあります。

陣痛後切り替えができる病院・できない病院の違い

病院によって対応が異なる背景には、人員配置や運用方針の違いがあります。

切り替えに対応しやすい病院の特徴

原則切り替え不可・条件付きの病院の特徴

陣痛後切り替えを希望するなら、必ず事前に確認したいこと

もしもの時に備えて切り替えの選択肢を持っておきたい場合は、健診や説明会で以下の点を確認しておきましょう。

最初から無痛分娩を選ばなくてもいい?

「迷っているなら、とりあえず自然分娩で進めて、無理なら切り替えればいい」と考える方もいるかもしれません。

「自然→無痛」の選択肢を残す考え方

痛みへの不安はあるものの、できるだけ自然な出産をしたいという方にとって、途中切り替えという選択肢は大きな安心材料になります。

ただし「選択肢を残す=病院選びが重要」

これまで解説した通り、すべての病院で切り替えができるわけではありません。「いざとなったら無痛にできる」と思っていても、病院選びを間違えると希望が叶わない可能性があります。

事前説明・同意書の有無も重要なポイント

途中切り替えを希望する場合でも、事前に無痛分娩に関する説明(麻酔教室など)を受け、同意書を提出しておく必要がある病院がほとんどです。手続きの締め切りなども確認しておきましょう。

こんな人は「陣痛後切り替え可」を重視しよう

まとめ

無痛分娩は、陣痛が始まってからでも切り替えができる場合がありますが、その可否は「病院の体制」と「当日の進行状況」に大きく左右されます。
「痛くなったら無痛にすればいい」と安易に考えるのではなく、希望する病院がどのような体制をとっているのか、夜間や休日の対応はどうなっているのかを事前にしっかり確認しておくことが大切です。

もし迷っている場合は、まずは24時間体制で実績のある病院の説明会に参加し、実際の対応について詳しく聞いてみることをおすすめします。
後悔のないお産にするために、ご自身の希望に合った病院を選び、医師や助産師とよく相談してバースプランを立てましょう。

【実績でみる】
京都市で無痛分娩に
対応しているクリニックを調査

公式サイト、あるいはJALA(無痛分娩関係学会団体連絡協議会)のサイトにて、無痛分娩の年間実績が確認できた、京都市にあるクリニックを選定(2025年4月調査時点)。
分娩可能時間や麻酔科医の在籍数といった医療体制や、NICUの有無、費用も調査しています。

▼左右にスクロールできます▼
無痛分娩の
年間実績
麻酔科医の
在籍数(※1)
NICUの
有無(※2)
無痛分娩
可能時間帯
無痛分娩の
費用※税込

足立病院

546
(2023年)
常勤6
非常勤3
924時間550,000円~
652,000

身原病院

415
(2023年)
記載なし記載なし24時間557,000円~

中部産婦人科医院

347
(2023年)
常勤1
非常勤4
記載なし24時間600,000円~

醍醐渡辺クリニック

151
(2021年)
記載なし記載なし記載なし590,000円~

島岡医院

34
(2023年)
記載なし記載なし24時間記載なし

京都桂病院

16
(2023年)
常勤1記載なし原則計画分娩
(平日日中)
570,000
前後

(※1)出典:無痛分娩関係学会・団体連絡協議(https://www.jalasite.org/hp/10469.html
(※2)出典:産後なび(https://www.mhlw.go.jp/stf/birth-navi/search.html?:embed=yes&:linktarget=_blank&01=26&18=01

無痛分娩の実績について
足立病院(https://www.adachi-hospital.com/numbers/
身原病院(https://mihara.com/about/outline/)※2023年分娩実績から、無痛分娩割合(平均)に基づき算出
医療法人社団中部産婦人科医院(https://www.nakabe.or.jp/painless.php
醍醐渡辺クリニック(PDF)(https://hospital.d-w-c.jp/painless_delivery/img/pdf_mutsubunben.pdf
島岡医院(https://www.shimaoka-ob-gy.minami.kyoto.jp/data/
京都桂病院(https://www.katsura.com/sanfujinka/labor_analgesia_info.html
2025年3月15日調査時点

※金額はあくまで目安です。無痛分娩を行なった場合、掲載している費用よりも高くなる可能性もございます。費用の詳細はクリニックに直接お問い合わせください。

無痛分娩に
麻酔科医の在籍数と
NICUの有無がなぜ重要?
麻酔科医の在籍数について

無痛分娩は、一般的に硬膜外麻酔を使用して行われます。この処置は高度な技術と経験が必要で、医師であれば誰でも対応できるわけではありません
そのため、麻酔科医が在籍しているかどうか、何人いるかは、安全かつ計画通りの無痛分娩が可能かを判断するうえでとても重要です。
また、分娩は自然の流れで起こるため、深夜や休日に急に始まることも少なくありません。複数の麻酔科医が常勤で在籍し、交代でオンコール体制を整えている病院であれば、時間に関わらず無痛分娩の希望が叶いやすくなります。

NICUの有無について

NICU(Neonatal Intensive Care Unit)は、在胎週数や出生体重に関わらず、特別な医療的ケアが必要な新生児を集中的に治療できる医療設備です。
無痛分娩は、母体の心身への負担を軽減する分娩方法として広く利用されています。ただし分娩の種類にかかわらず、新生児には予測が難しい医療的ケアが必要になるケースもあるため、NICUの有無など、施設の対応力を確認しておくことも安心につながります。
NICUのある病院では、生まれてきた赤ちゃんの様子に応じて適切な対応が取れる体制が整っています。

実績で
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京都市の
無痛分娩クリニック
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