無痛分娩を検討している方の中には、「無痛分娩の麻酔で頭痛が起こることはある?」「産後に頭痛が出たら危険?」「硬膜穿刺後頭痛とは何?」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
無痛分娩で用いられる硬膜外麻酔では、まれに硬膜という膜に針が触れたり穴が開いたりすることで、産後に特徴的な頭痛が起こることがあります。これを「硬膜穿刺後頭痛」と呼びます。
一方で、産後の頭痛は、睡眠不足、疲労、授乳姿勢、肩こり、ホルモン変化、脱水など、無痛分娩とは直接関係しない原因で起こることもあります。そのため、頭痛がある場合は「無痛分娩のせい」と決めつけず、症状の出方や強さ、姿勢による変化、発熱やしびれの有無などを確認することが大切です。
この記事では、無痛分娩後に頭痛が起こる理由、硬膜穿刺後頭痛の特徴、通常の産後頭痛との違い、病院へ相談すべき症状、病院で行われる対応について解説します。
無痛分娩後に頭痛が起こることはあります。
ただし、頭痛の原因がすべて無痛分娩の麻酔にあるとは限りません。産後は睡眠不足や疲労、水分不足、肩こり、授乳姿勢の負担などによっても頭痛が起こりやすい時期です。
一方で、硬膜外麻酔に関連して起こる頭痛もあります。代表的なのが、硬膜穿刺後頭痛です。これは、硬膜に小さな穴が開き、髄液が漏れることで起こる頭痛とされています。
無痛分娩後に頭痛がある場合は、痛みの特徴や発症時期、姿勢による変化、ほかの症状の有無を見ながら、医師や助産師へ相談することが大切です。
無痛分娩後に頭痛を感じることはあります。
出産後は、体力の消耗に加えて、睡眠不足や授乳、赤ちゃんのお世話が始まり、体に負担がかかりやすい時期です。水分不足や食事量の低下、肩こり、首こり、目の疲れなども頭痛の原因になることがあります。
そのため、産後に頭痛があっても、すべてが麻酔によるものとは限りません。
ただし、無痛分娩で硬膜外麻酔を受けた後に、特徴的な頭痛が起こることがあります。特に、起き上がると痛みが強くなり、横になると楽になる頭痛がある場合は、硬膜穿刺後頭痛の可能性も考えられます。
頭痛がある場合は、「産後だから仕方ない」と我慢せず、痛みの特徴を伝えて相談しましょう。
無痛分娩では、背中から細い管を入れ、硬膜外腔という場所に麻酔薬を注入する硬膜外麻酔が用いられることが多くあります。
本来、硬膜外麻酔では硬膜の外側に麻酔薬を入れます。しかし、まれに針が硬膜に触れたり、硬膜に小さな穴が開いたりすることがあります。
硬膜に穴が開くと、脳や脊髄の周囲を満たしている髄液が少し漏れ、頭の中の圧が変化することがあります。その結果、産後に頭痛が起こる場合があります。これを硬膜穿刺後頭痛と呼びます。
硬膜穿刺後頭痛は、無痛分娩で注意される麻酔関連の合併症の一つです。起こる頻度は高くはありませんが、症状が強いと授乳や赤ちゃんのお世話に支障が出ることもあります。
産後に頭痛があるからといって、必ず危険というわけではありません。
出産後は、睡眠不足、疲労、肩こり、授乳姿勢、水分不足、貧血など、頭痛の原因になりやすい要素が重なります。軽い頭痛で、休息や水分補給、姿勢の調整などで改善する場合もあります。
一方で、強い頭痛、急に悪化する頭痛、起き上がると強くなる頭痛、発熱やしびれを伴う頭痛などは、早めに相談が必要です。
特に、次のような症状がある場合は注意しましょう。
頭痛の原因を自己判断するのは難しいため、気になる症状がある場合は、出産した病院や医療機関へ相談しましょう。
硬膜穿刺後頭痛とは、硬膜に小さな穴が開き、髄液が漏れることで起こる頭痛です。
無痛分娩で用いられる硬膜外麻酔では、硬膜の外側に麻酔薬を注入します。しかし、処置の過程でまれに硬膜に穴が開くことがあります。その結果、髄液が漏れ、頭痛が起こる場合があります。
硬膜穿刺後頭痛には、起き上がると痛みが強くなり、横になると軽くなるという特徴があります。産後の疲労や肩こりによる頭痛と見分けがつきにくいこともあるため、疑わしい症状がある場合は早めに相談することが大切です。
脳や脊髄は、硬膜などの膜に包まれ、その周囲には髄液という液体があります。
硬膜外麻酔では、硬膜の外側に麻酔薬を入れることで陣痛の痛みを和らげます。本来は硬膜を破らずに行う処置ですが、まれに針が硬膜に触れたり、硬膜に小さな穴が開いたりすることがあります。
硬膜に穴が開くと、髄液が少しずつ漏れ、頭の中の圧が変化します。この変化によって起こる頭痛が、硬膜穿刺後頭痛です。
硬膜穿刺後頭痛は、無痛分娩だけでなく、帝王切開の麻酔や腰椎穿刺などの後にも起こることがあります。無痛分娩後に特徴的な頭痛がある場合は、硬膜穿刺後頭痛の可能性も含めて診察を受けることが大切です。
硬膜穿刺後頭痛の特徴としてよく知られているのが、姿勢によって痛みが変わることです。
典型的には、座ったり立ったりすると頭痛が強くなり、横になると楽になります。これは、髄液が漏れることで頭の中の圧が変化し、体を起こしたときに頭痛が強くなりやすいためです。
頭痛のほかに、次のような症状を伴うこともあります。
ただし、すべての人に典型的な症状が出るとは限りません。「横になると少し楽な気がする」「授乳で起き上がるとつらい」など、はっきりしない場合もあります。
無痛分娩後に姿勢で変化する頭痛がある場合は、自己判断せず、病院へ相談しましょう。
産後の頭痛は、硬膜穿刺後頭痛だけが原因ではありません。
出産後は、睡眠不足、疲労、授乳姿勢による肩こり、脱水、貧血、ホルモン変化など、頭痛につながる要因がいくつもあります。慣れない授乳や抱っこで首や肩に力が入り、緊張型頭痛のような重い痛みが出ることもあります。
また、産後の高血圧や感染など、別の病気が頭痛の原因になることもあります。
そのため、「横になると楽だから硬膜穿刺後頭痛」「肩がこっているから大丈夫」と自分だけで判断するのは避けましょう。頭痛の特徴、発症時期、痛みの強さ、発熱やしびれの有無などを伝え、医療者に判断してもらうことが大切です。
無痛分娩後に頭痛がある場合、考えられる原因は一つではありません。
硬膜外麻酔に関連した硬膜穿刺後頭痛のほか、睡眠不足、疲労、脱水、肩こり、首こり、血圧の変化、感染なども頭痛の原因になります。
頭痛の原因によって必要な対応は変わるため、痛みの特徴やほかの症状を確認しながら、医師や助産師へ相談しましょう。
無痛分娩後の頭痛で特に知っておきたいのが、硬膜穿刺後頭痛です。
硬膜穿刺後頭痛は、硬膜外麻酔の処置に関連して硬膜に穴が開き、髄液が漏れることで起こる頭痛です。起き上がると痛みが強くなり、横になると軽くなることが多いとされています。
症状が強い場合、授乳や赤ちゃんのお世話、トイレへの移動など、産後の生活に支障が出ることもあります。
硬膜穿刺後頭痛が疑われる場合は、早めに出産した病院へ相談しましょう。症状の程度によっては、安静や水分補給、鎮痛薬などで経過を見る場合もありますが、頭痛が強い場合には専門的な対応が検討されることもあります。
産後は睡眠不足や疲労によって頭痛が起こりやすくなります。
出産直後は、分娩による体力消耗が残る中で、授乳や赤ちゃんのお世話が始まります。夜間も授乳やおむつ替えがあり、まとまった睡眠をとりにくくなります。
また、授乳や発汗によって水分が不足しやすくなることもあります。食事や水分を十分にとれない状態が続くと、脱水気味になり、頭痛につながることがあります。
このような頭痛は、休息や水分補給で軽くなることもあります。ただし、強い頭痛や、姿勢で痛みが変わる頭痛、発熱や視覚異常を伴う頭痛は、単なる疲労と決めつけず相談しましょう。
産後は、授乳や抱っこによって首や肩に負担がかかりやすくなります。
赤ちゃんをのぞき込む姿勢、慣れない授乳姿勢、長時間の抱っこ、入院中のベッド上での姿勢などが重なると、肩こりや首こりが起こり、頭痛につながることがあります。
このような頭痛は、頭全体が重く感じる、首や肩が張る、目が疲れるといった症状を伴うことがあります。助産師に授乳姿勢を相談したり、クッションを使って姿勢を整えたりすることで負担を減らせる場合があります。
ただし、肩こりがあるからといって、硬膜穿刺後頭痛やほかの病気ではないとは言い切れません。起き上がると強くなる頭痛や、今までにない強い頭痛がある場合は、早めに相談しましょう。
産後の頭痛では、血圧や感染など、別の病気が関係している場合もあります。
たとえば、妊娠高血圧症候群がある方や、産後に血圧が高くなる方では、強い頭痛、目がチカチカする、視界がぼやける、むくみが強いなどの症状が出ることがあります。
また、発熱を伴う頭痛では、感染が関係している可能性もあります。産後に高熱、悪寒、強い腹痛、悪露のにおいの変化などがある場合は、早めに相談が必要です。
さらに、手足のしびれ、ろれつが回らない、意識がぼんやりする、けいれんがあるなどの症状を伴う頭痛は、緊急対応が必要になることもあります。
産後の頭痛は「よくあること」と思って我慢しがちですが、危険なサインが隠れている場合もあります。強い頭痛やいつもと違う症状がある場合は、早めに医療機関へ連絡しましょう。
硬膜穿刺後頭痛は、分娩後すぐに出ることもありますが、数日以内に症状が出てくることもあります。
入院中に気づく場合もあれば、退院後に「起き上がると頭が痛い」と感じて気づく場合もあります。退院後であっても、無痛分娩後に特徴的な頭痛がある場合は、出産した病院へ連絡しましょう。
硬膜穿刺後頭痛は、産後数日以内に起こることがあります。
分娩直後には気づかず、授乳やトイレ、退院後の生活で起き上がる時間が増えてから頭痛を自覚することもあります。特に、座る、立つ、歩くと頭痛が強くなり、横になると軽くなる場合は、硬膜穿刺後頭痛の可能性があります。
退院後に頭痛が出た場合も、「産後だから仕方ない」と我慢せず、出産した病院へ相談しましょう。頭痛の出た時期、姿勢による変化、痛みの強さ、吐き気や発熱の有無などを伝えると、判断の参考になります。
硬膜穿刺後頭痛は、起き上がると痛みが強くなることがあるため、産後の生活に大きく影響する場合があります。
たとえば、次のような場面でつらさを感じることがあります。
産後は赤ちゃんのお世話が始まり、ゆっくり横になって休む時間を取りにくくなります。そのため、頭痛が強い場合は、早めに病院へ相談し、必要な対応を受けることが大切です。
我慢して育児を続けると、体力の回復が遅れたり、授乳や赤ちゃんのお世話がつらくなったりすることがあります。
最初は軽い頭痛でも、時間とともに強くなることがあります。
特に、姿勢によって頭痛が変わる場合や、横になると楽になる頭痛が続く場合は、硬膜穿刺後頭痛の可能性があります。鎮痛薬を飲んで一時的に軽くなっても、原因が残っている場合は症状が続くことがあります。
また、頭痛の原因が硬膜穿刺後頭痛ではなく、血圧や感染など別の問題である可能性もあります。
「軽いから大丈夫」と決めつけず、無痛分娩後に気になる頭痛がある場合は、入院中であれば助産師や医師に、退院後であれば出産した病院に相談しましょう。
無痛分娩後に頭痛がある場合、病院では頭痛の出方や強さ、姿勢による変化、発症時期、発熱やしびれなどの症状を確認します。
産後の頭痛には、硬膜穿刺後頭痛のほか、睡眠不足や疲労、肩こり、脱水、血圧の変化、感染など、さまざまな原因があります。そのため、「無痛分娩後の頭痛=硬膜穿刺後頭痛」とすぐに決めるのではなく、症状を整理しながら原因を確認していきます。
診察では、まず頭痛の特徴や始まった時期を確認します。
たとえば、次のような点を聞かれることがあります。
硬膜穿刺後頭痛では、起き上がると強くなり、横になると楽になる頭痛が特徴的です。ただし、すべての症状が典型的に出るとは限らないため、頭痛の出方をできるだけ具体的に伝えることが大切です。
また、発熱や血圧上昇、神経症状がある場合は、硬膜穿刺後頭痛以外の原因も考える必要があります。
頭痛の程度が軽い場合や、まず経過を見られると判断された場合には、安静、水分補給、鎮痛薬などで対応することがあります。
硬膜穿刺後頭痛が疑われる場合は、横になって休むことで痛みが軽くなることがあります。また、脱水が関係している可能性がある場合は、水分補給や点滴が行われることもあります。
鎮痛薬を使う場合は、授乳中に使用できる薬かどうかを医師に確認しましょう。自己判断で市販薬を使うのではなく、出産した病院や医療機関に相談することが大切です。
施設や症状によっては、カフェインを含む薬や飲み物が使われることもあります。ただし、どの対応が適しているかは、頭痛の原因や母体の状態、授乳状況などによって異なります。
硬膜穿刺後頭痛の症状が強い場合や、授乳・育児・歩行など日常生活に支障が大きい場合には、硬膜外ブラッドパッチという治療が検討されることがあります。
硬膜外ブラッドパッチは、自分の血液を硬膜外腔に注入し、髄液が漏れている部分をふさぐことを目的とした治療です。これにより、髄液漏れによる頭痛の改善が期待されます。
ただし、ブラッドパッチはすべての頭痛に行うものではありません。頭痛の原因が硬膜穿刺後頭痛と考えられるか、症状の強さ、産後の状態、感染の有無などを確認したうえで、医師が実施するかどうかを判断します。
治療を受ける場合は、効果だけでなく、背中の痛み、感染、出血などのリスクについても説明を受けることになります。不安なことがあれば、実施前に医師へ確認しましょう。
産後の頭痛には、硬膜穿刺後頭痛以外の原因が隠れていることもあります。
たとえば、産後の高血圧、感染、貧血、脱水、まれな神経系の病気などが関係している場合があります。発熱や高血圧、しびれ、視覚異常、意識の変化などがある場合は、追加の検査が必要になることがあります。
行われる可能性がある確認としては、次のようなものがあります。
頭痛の原因を一つに決めつけず、必要に応じて検査を受けることが大切です。強い頭痛や、いつもと違う症状がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
無痛分娩後に頭痛がある場合、軽い頭痛で自然に改善することもあります。しかし、硬膜穿刺後頭痛や血圧、感染などが関係している場合は、早めの相談が必要です。
特に、姿勢によって変化する頭痛、急に強くなった頭痛、発熱やしびれを伴う頭痛は、自己判断で様子を見続けないようにしましょう。
無痛分娩後に、起き上がると頭痛が強くなり、横になると楽になる場合は、硬膜穿刺後頭痛の可能性があります。
次のような症状がある場合は、出産した病院へ相談しましょう。
退院後に症状が出た場合も、産後健診まで待たずに連絡することが大切です。硬膜穿刺後頭痛は、症状が強いと育児や授乳に支障が出ることもあるため、早めに相談しましょう。
今までに経験したことのないような強い頭痛や、急に悪化する頭痛がある場合も注意が必要です。
特に、次のような症状がある場合は、早めに医療機関へ連絡しましょう。
産後の頭痛では、血圧の変化が関係していることもあります。妊娠高血圧症候群を指摘されていた方や、産後に血圧が高いと言われた方は、頭痛を軽く考えずに相談しましょう。
頭痛に加えて、発熱、手足のしびれ、意識の異常などがある場合は、早急な受診が必要になることがあります。
注意したい症状には、次のようなものがあります。
これらの症状がある場合は、硬膜穿刺後頭痛以外の病気が関係している可能性もあります。夜間や休日であっても、出産した病院や救急相談窓口に連絡し、指示を受けましょう。
京都で無痛分娩を検討する場合、麻酔の方法や費用だけでなく、麻酔後の合併症にどのように対応してもらえるかも確認しておくと安心です。
硬膜穿刺後頭痛は頻度が高いものではありませんが、起こると産後の授乳や育児に影響することがあります。事前に説明を受け、退院後の相談先を確認しておきましょう。
無痛分娩を行う施設では、事前に麻酔の説明や同意書の確認が行われることがあります。
その際、頭痛や硬膜穿刺後頭痛など、麻酔に関連する副作用・合併症について説明があるかを確認しましょう。
聞いておきたいポイントは、次の通りです。
説明を受けておくことで、産後に頭痛が出た場合も「どのような症状なら連絡すべきか」を判断しやすくなります。
無痛分娩後の頭痛は、入院中に出る場合もあれば、退院後に出る場合もあります。
そのため、産後の頭痛について、どのように相談できるかを確認しておくことが大切です。
確認したい項目は、次の通りです。
産後は赤ちゃんのお世話で忙しく、頭痛を我慢してしまう方もいます。しかし、硬膜穿刺後頭痛のように専門的な対応が必要になることもあるため、相談しやすい体制があるかを確認しておくと安心です。
硬膜穿刺後頭痛が疑われ、症状が強い場合には、硬膜外ブラッドパッチなどの専門的な対応が検討されることがあります。
すべての施設で同じ対応ができるとは限らないため、必要になった場合の連携体制も確認しておきましょう。
確認しておきたいのは、次のような点です。
京都市内には、麻酔科医が在籍する病院や、総合病院として複数診療科と連携しやすい施設もあります。一方で、個人院やクリニックでも、必要時に連携先を案内する体制を整えている場合があります。
施設の規模だけでなく、頭痛など麻酔後の合併症が起きた場合に、どのように対応してもらえるかを確認しましょう。
硬膜穿刺後頭痛は、退院後に症状を自覚することもあります。
そのため、退院前に「頭痛が出た場合はどこへ連絡すればよいか」を確認しておきましょう。
確認しておきたいことは、次の通りです。
産後は「少しの頭痛なら我慢しよう」と思ってしまうことがあります。しかし、起き上がると強くなる頭痛や、強い頭痛、発熱やしびれを伴う頭痛は早めに相談することが大切です。
無痛分娩後の頭痛が心配な方は、妊婦健診や無痛分娩の説明時に、もともとの頭痛の有無や血圧の状態、過去の麻酔経験を伝えておくと安心です。
事前に情報を共有しておくことで、産後に頭痛が出た場合も、原因を考えるうえで参考になります。
妊娠前から頭痛持ちの方や、片頭痛がある方は、無痛分娩の説明時に伝えておきましょう。
伝えておきたい内容には、次のようなものがあります。
もともとの頭痛があると、産後に頭痛が出たときに、硬膜穿刺後頭痛との見分けが難しいことがあります。普段の頭痛の特徴や、いつもの薬で改善するかどうかを伝えておくと、医師が判断しやすくなります。
妊娠高血圧症候群を指摘されている方や、血圧が高めの方は、産後の頭痛にも注意が必要です。
血圧に関連する頭痛では、次のような症状が出ることがあります。
妊娠高血圧症候群は、出産したらすぐに完全に安心というわけではなく、産後も血圧に注意が必要な場合があります。
無痛分娩後に頭痛がある場合でも、麻酔の影響だけでなく、血圧の問題が関係していることがあります。妊娠中に血圧を指摘された方は、頭痛があることを早めに相談しましょう。
過去に麻酔や注射でトラブルがあった方も、事前に伝えておきたい情報です。
たとえば、次のような経験がある場合です。
過去に硬膜穿刺後頭痛のような症状があった場合や、麻酔後に強い頭痛が出た経験がある場合は、無痛分娩前に必ず相談しましょう。
また、血液をサラサラにする薬や出血しやすい病気がある場合は、硬膜外麻酔の可否や安全性に関わることがあります。服薬内容や既往歴は、正確に伝えることが大切です。
無痛分娩後に頭痛が起こることはありますが、すべてが麻酔によるものとは限りません。睡眠不足、疲労、脱水、肩こりなど、産後特有の要因で頭痛が出ることもあります。
一方で、起き上がると強くなり、横になると楽になる頭痛は、硬膜穿刺後頭痛の可能性があります。授乳や育児に支障が出ることもあるため、我慢せず早めに相談しましょう。
強い頭痛、発熱、しびれ、視覚異常、血圧上昇などを伴う場合は、硬膜穿刺後頭痛以外の原因も考えられるため、早急に医療機関へ連絡することが大切です。
A. 産後は、睡眠不足、疲労、脱水、肩こり、授乳姿勢などによって頭痛が起こることがあります。そのため、無痛分娩後に頭痛を感じる方もいます。
一方で、硬膜外麻酔に関連した硬膜穿刺後頭痛が起こることもあります。起き上がると強くなり、横になると楽になる頭痛がある場合は、早めに病院へ相談しましょう。
A. 硬膜穿刺後頭痛は、座ったり立ったりすると強くなり、横になると楽になる頭痛が特徴です。
首の痛み、肩の痛み、吐き気、耳鳴り、まぶしさなどを伴うこともあります。ただし、症状の出方には個人差があり、典型的ではない場合もあります。
無痛分娩後に姿勢で変化する頭痛がある場合は、自己判断せず出産した病院へ相談しましょう。
A. 頭痛があっても授乳できる場合はあります。ただし、頭痛の原因や使う薬によって対応が変わります。
授乳中に使える鎮痛薬もありますが、自己判断で市販薬を使うのではなく、医師や助産師に相談しましょう。頭痛が強く、起き上がるのがつらい場合は、授乳姿勢や搾乳、家族のサポートについても相談するとよいでしょう。
A. ブラッドパッチは、硬膜穿刺後頭痛が疑われる場合に必ず行う治療ではありません。
症状が軽い場合は、安静、水分補給、鎮痛薬などで経過を見ることもあります。一方で、頭痛が強い場合や、授乳・育児・歩行に支障が大きい場合には、硬膜外ブラッドパッチが検討されることがあります。
治療が必要かどうかは、医師が症状や経過を見て判断します。
A. 退院後に頭痛が出た場合は、まず出産した病院へ連絡しましょう。
特に、起き上がると悪化し横になると楽になる頭痛、強い頭痛、急に悪化する頭痛、発熱、手足のしびれ、視覚異常、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は、早めの相談が必要です。
産後健診まで待たず、症状がある時点で連絡しましょう。
無痛分娩後に頭痛が起こることはあります。産後の頭痛には、睡眠不足や疲労、脱水、肩こりなどによるものもありますが、硬膜外麻酔に関連した硬膜穿刺後頭痛が起こることもあります。
硬膜穿刺後頭痛は、起き上がると強くなり、横になると楽になる頭痛が特徴です。首の痛み、吐き気、耳鳴りなどを伴うこともあります。症状が強い場合は、安静や薬だけでなく、硬膜外ブラッドパッチなどの治療が検討されることもあります。
京都で無痛分娩を検討する際は、麻酔後の合併症説明、産後の頭痛への対応、退院後の相談先、必要時の連携体制を確認しておくと安心です。産後に強い頭痛や姿勢で変化する頭痛がある場合は、我慢せず早めに病院へ相談しましょう。
公式サイト、あるいはJALA(無痛分娩関係学会団体連絡協議会)のサイトにて、無痛分娩の年間実績が確認できた、京都市にあるクリニックを選定(2025年4月調査時点)。
分娩可能時間や麻酔科医の在籍数といった医療体制や、NICUの有無、費用も調査しています。
| 無痛分娩の 年間実績 | 麻酔科医の 在籍数(※1) | NICUの 有無(※2) | 無痛分娩 可能時間帯 | 無痛分娩の 費用※税込 | |
|---|---|---|---|---|---|
足立病院 | 546件 (2023年) | 常勤6名 非常勤3名 | 9床 | 24時間 | 550,000円~ 652,000円 |
身原病院 | 415件 (2023年) | 記載なし | 記載なし | 24時間 | 557,000円~ |
中部産婦人科医院 | 347件 (2023年) | 常勤1名 非常勤4名 | 記載なし | 24時間 | 600,000円~ |
醍醐渡辺クリニック | 151件 (2021年) | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 590,000円~ |
島岡医院 | 34件 (2023年) | 記載なし | 記載なし | 24時間 | 記載なし |
京都桂病院 | 16件 (2023年) | 常勤1名 | 記載なし | 原則計画分娩 (平日日中) | 570,000円 前後 |
(※1)出典:無痛分娩関係学会・団体連絡協議(https://www.jalasite.org/hp/10469.html
(※2)出典:産後なび(https://www.mhlw.go.jp/stf/birth-navi/search.html?:embed=yes&:linktarget=_blank&01=26&18=01)
無痛分娩の実績について
足立病院(https://www.adachi-hospital.com/numbers/)
身原病院(https://mihara.com/about/outline/)※2023年分娩実績から、無痛分娩割合(平均)に基づき算出
医療法人社団中部産婦人科医院(https://www.nakabe.or.jp/painless.php)
醍醐渡辺クリニック(PDF)(https://hospital.d-w-c.jp/painless_delivery/img/pdf_mutsubunben.pdf)
島岡医院(https://www.shimaoka-ob-gy.minami.kyoto.jp/data/)
京都桂病院(https://www.katsura.com/sanfujinka/labor_analgesia_info.html)
2025年3月15日調査時点
※金額はあくまで目安です。無痛分娩を行なった場合、掲載している費用よりも高くなる可能性もございます。費用の詳細はクリニックに直接お問い合わせください。
無痛分娩は、一般的に硬膜外麻酔を使用して行われます。この処置は高度な技術と経験が必要で、医師であれば誰でも対応できるわけではありません。
そのため、麻酔科医が在籍しているかどうか、何人いるかは、安全かつ計画通りの無痛分娩が可能かを判断するうえでとても重要です。
また、分娩は自然の流れで起こるため、深夜や休日に急に始まることも少なくありません。複数の麻酔科医が常勤で在籍し、交代でオンコール体制を整えている病院であれば、時間に関わらず無痛分娩の希望が叶いやすくなります。
NICU(Neonatal Intensive Care Unit)は、在胎週数や出生体重に関わらず、特別な医療的ケアが必要な新生児を集中的に治療できる医療設備です。
無痛分娩は、母体の心身への負担を軽減する分娩方法として広く利用されています。ただし分娩の種類にかかわらず、新生児には予測が難しい医療的ケアが必要になるケースもあるため、NICUの有無など、施設の対応力を確認しておくことも安心につながります。
NICUのある病院では、生まれてきた赤ちゃんの様子に応じて適切な対応が取れる体制が整っています。