当日は、呼吸やいきみの指示を優先し、姿勢の指示(背中を丸めるなど)は焦らず段階的に整えます。痛みやしびれの変化、吐き気やふらつきなどは早めに申し出てください。水分補給や体温調整は病院の方針に従い、無理のない範囲でこまめに行うと安定しやすくなります。
家族は連絡と記録の役割を担い、進行共有や質問事項の整理を行います。体位補助の声かけや室外待機への切り替え、休憩の計画をあらかじめ決めておくと負担が軽くなります。飲料や軽食、充電器、羽織りもの、現金や保険証類などの持ち物も前日までに準備しておくと当日の動きがスムーズです。
当日の動きを整理したら、次に「リアルの口コミ」で具体的な体感や進み方を確認していきましょう。実際の場面でどのように調整が行われたか、どのタイミングで麻酔を入れたかといった記述は、当日の行動計画づくりに役立ちます。
「出産の際は、出来るだけ硬膜外麻酔を使用せずに我慢出来るとこまで頑張ってみようと思っていましたが・・あっという間にギブアップ」
「子宮口が5~6㎝になるまで陣痛を耐えたので痛みは大分感じましたが、分娩室に移動してからは麻酔のおかげで気持ちに少し余裕をもって臨むことができました。麻酔を追加して欲しいと伝えた時もすぐに対応していただいてありがたかったです。」
「途中少し麻酔が切れかかった時に痛みを感じることはありましたが、普通の陣痛に比べて10か1かというくらい違ったので痛みを感じても『この程度か』と感動しました。」
「39週での計画無痛分娩に踏み切りました。」
「破水感から予定日の前日に前倒しで入院させてもらい、ずっと優しく寄り添っていただいた助産師の方々には本当に感謝でいっぱいです。」
「麻酔を入れてくださったとき、数分で陣痛が和らぎ、夜中の分娩だったので少し仮眠することができました。」
「麻酔を入れるときに陣痛が来て背中を丸める体勢を保つのが大変でした。」
「担当医が時間をかけてしっかりと説明してくださり、とても分かりやすかったです。忙しい中丁寧に説明してくださってありがとうございました。」
「説明が丁寧でお産の進み具合も逐一教えてくださり良かったです。」
「陣痛の間も分娩中も入院中もどれだけ心強かったことか…本当に感謝しています。」
「背中の注射がどのくらい痛いのか怖くなりました。陣痛の痛みより全然ましだったが普通の注射よりは痛かったです。」
「思ったより痛みが少なかったです。痺れが強く動かせなくなりましたが、助産師さんが助けてくれて麻酔が切れた後はいつも通り歩くことができました。」
「縫合部やおしりの痛みはしばらくありましたがロキソニンでしのげました。」
「出産直前までスマホを触る余裕もあり、産む瞬間もしっかり目に焼き付けることができ、パパも立ち会いができて、満足でした。」
「余裕があったので家族と連絡を取ることもできました。」
「今回は学生さん、家族に見守られて、心強くリラックスした中での出産でした。」
体験談からは、硬膜外麻酔の効き方に個人差がある一方で、投与の調整(追加や濃度の調整)によって「痛みの受け止め方や落ち着き方が変わる」という声が目立ちました。
また、導入時の体位保持が負担になるケース、しびれ等で一時的に動かしにくい感覚が出るケースがあり、スタッフの声かけや介助が安心材料になっている様子が読み取れます。
当日の流れでは、分娩室への移動後に麻酔を追加したり、夜間の分娩でも小休止が取れたという記述がありました。
医師・助産師の説明・進捗共有が理解と納得につながり、家族の立ち会いはコミュニケーションの余裕があるときに支えになった、という傾向が見られます。
体験談を通じて見えてくるのは、無痛分娩では「完全に痛みがなくなる」とは限らないという点です。効き方は時期や体質、投与量の調整によって変わるため、必要に応じて追加投与や体位調整が行われます。導入時は背中を丸める姿勢の保持が難しいタイミングがあり、スタッフの指示に合わせてゆっくり姿勢を整えることが大切です。しびれ感や動かしにくさが一時的に出る場合もあり、起立・歩行の再開は指示に従います。夜間や休日の運用には施設差があるため、方針と手順を事前に確認しておくことをおすすめします。家族は連絡や補助、意思確認の支援役として関わり、無理のない休憩計画を持つことが当日の助けになります。
候補施設を比較する際は、麻酔担当の体制(麻酔科医の常駐かオンコールか、産科管理か)を起点に、導入の目安(初産・経産の開大基準や進行・痛みによる前倒し可否)、夜間・休日の対応可否と緊急時の切り替え手順を確認します。鎮痛が不十分な場合の対応(追加投与、体位調整、再穿刺の判断)や、器械分娩・帝王切開へ移行するときのフロー(説明と同意のタイミング)も重要です。費用は追加料金やキャンセル時の取り扱い、精算方法まで把握し、立ち会いの条件(講習の有無、入室人数、撮影や面会のルール)も事前に整理しておくと、当日の流れがスムーズになります。
公式サイト、あるいはJALA(無痛分娩関係学会団体連絡協議会)のサイトにて、無痛分娩の年間実績が確認できた、京都市にあるクリニックを選定(2025年4月調査時点)。
分娩可能時間や麻酔科医の在籍数といった医療体制や、NICUの有無、費用も調査しています。
| 無痛分娩の 年間実績 | 麻酔科医の 在籍数(※1) | NICUの 有無(※2) | 無痛分娩 可能時間帯 | 無痛分娩の 費用※税込 | |
|---|---|---|---|---|---|
足立病院 | 546件 (2023年) | 常勤6名 非常勤3名 | 9床 | 24時間 | 550,000円~ 652,000円 |
身原病院 | 415件 (2023年) | 記載なし | 記載なし | 24時間 | 557,000円~ |
中部産婦人科医院 | 347件 (2023年) | 常勤1名 非常勤4名 | 記載なし | 24時間 | 600,000円~ |
醍醐渡辺クリニック | 151件 (2021年) | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 590,000円~ |
島岡医院 | 34件 (2023年) | 記載なし | 記載なし | 24時間 | 記載なし |
京都桂病院 | 16件 (2023年) | 常勤1名 | 記載なし | 原則計画分娩 (平日日中) | 570,000円 前後 |
(※1)出典:無痛分娩関係学会・団体連絡協議(https://www.jalasite.org/hp/10469.html
(※2)出典:産後なび(https://www.mhlw.go.jp/stf/birth-navi/search.html?:embed=yes&:linktarget=_blank&01=26&18=01)
無痛分娩の実績について
足立病院(https://www.adachi-hospital.com/numbers/)
身原病院(https://mihara.com/about/outline/)※2023年分娩実績から、無痛分娩割合(平均)に基づき算出
医療法人社団中部産婦人科医院(https://www.nakabe.or.jp/painless.php)
醍醐渡辺クリニック(PDF)(https://hospital.d-w-c.jp/painless_delivery/img/pdf_mutsubunben.pdf)
島岡医院(https://www.shimaoka-ob-gy.minami.kyoto.jp/data/)
京都桂病院(https://www.katsura.com/sanfujinka/labor_analgesia_info.html)
2025年3月15日調査時点
※金額はあくまで目安です。無痛分娩を行なった場合、掲載している費用よりも高くなる可能性もございます。費用の詳細はクリニックに直接お問い合わせください。
無痛分娩は、一般的に硬膜外麻酔を使用して行われます。この処置は高度な技術と経験が必要で、医師であれば誰でも対応できるわけではありません。
そのため、麻酔科医が在籍しているかどうか、何人いるかは、安全かつ計画通りの無痛分娩が可能かを判断するうえでとても重要です。
また、分娩は自然の流れで起こるため、深夜や休日に急に始まることも少なくありません。複数の麻酔科医が常勤で在籍し、交代でオンコール体制を整えている病院であれば、時間に関わらず無痛分娩の希望が叶いやすくなります。
NICU(Neonatal Intensive Care Unit)は、在胎週数や出生体重に関わらず、特別な医療的ケアが必要な新生児を集中的に治療できる医療設備です。
無痛分娩は、母体の心身への負担を軽減する分娩方法として広く利用されています。ただし分娩の種類にかかわらず、新生児には予測が難しい医療的ケアが必要になるケースもあるため、NICUの有無など、施設の対応力を確認しておくことも安心につながります。
NICUのある病院では、生まれてきた赤ちゃんの様子に応じて適切な対応が取れる体制が整っています。