無痛分娩の緊急時の対応

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無痛分娩は出産時の痛みを軽減しますが、緊急時には胎児心拍異常や母体血圧低下など予期せぬ事態が発生する可能性もあります。

本ページでは、医療チームが迅速に対応する対策を分かりやすく解説し、安全な出産のためのポイントを紹介します。

無痛分娩中に起こりうる緊急事態

無痛分娩は、陣痛の痛みを軽減し、母体の体力保持や精神的な安定に大きく寄与する安全性に配慮された分娩方法です。

しかし、麻酔や分娩に伴う生理変化により、稀ながらも緊急対応が必要な事態が発生する可能性があります。主な緊急事態とその対応は以下のようなものがあります。

胎児の心拍異常

母体の血圧低下

陣痛が弱まり分娩が進まない

緊急帝王切開の対応

硬膜外麻酔による神経合併症(極めて稀)

緊急時の対応が整った病院を選ぶポイント

無痛分娩を安心して受けるためには、万が一の緊急事態に備えた体制が整っている病院を選ぶことが非常に重要です。

麻酔科医が24時間常駐しており、緊急帝王切開が即時に可能な体制、NICU(新生児集中治療室)の設置状況や、産科医・助産師の豊富な経験がある病院を選択することで、安心して出産に臨めるでしょう。

無痛分娩を受ける際に確認しておきたい「緊急時対応力」

無痛分娩は、痛みの軽減による安心感や母体の体力温存など多くのメリットがありますが、麻酔や分娩過程での急変リスクがゼロではありません

病院では、胎児の心拍異常、母体の血圧低下、陣痛の弱まり、緊急帝王切開の必要性など、各々の緊急事態に対して、産科医、麻酔科医、助産師が連携して迅速な対応を行える体制が整備されています。

安心して無痛分娩を受けるためには、病院が緊急時の対応力を確保しているかの確認が必要です。緊急時の対応に備えた医療機関であれば、万が一の急変時にも迅速かつ適切な処置が行われ、母体と新生児の安全が守られるでしょう。

無痛分娩を希望する方は、医療機関の緊急対応体制や実績、設備状況を十分に調査した上で、出産に臨むことをおすすめします。

よくある質問(Q&A)

Q1. 無痛分娩中に緊急事態が起こることはありますか?

A. 無痛分娩は安全性に配慮された分娩方法ですが、麻酔や分娩に伴う生理的変化により、胎児心拍異常や母体の血圧低下など、稀に緊急対応が必要となる事態が起こる可能性はあります。そのため、医療チームによる常時モニタリングが行われます。

Q2. 胎児の心拍異常が見られた場合、どのように対応しますか?

A. 心拍異常が確認された場合は、体位変換や点滴、酸素投与などで胎児への血流と酸素供給を改善します。状況に応じて吸引分娩や鉗子分娩、必要であれば緊急帝王切開に切り替え、赤ちゃんの安全を最優先に対応します。

Q3. 無痛分娩で母体の血圧が下がった場合はどうなりますか?

A. 硬膜外麻酔の影響で血圧が低下することがありますが、点滴による血液量の補充や血圧上昇剤の投与、左側臥位をとるなどの対応で速やかに改善を図ります。医師や助産師が血圧を継続的に管理するため、過度に心配する必要はありません。

Q4. 陣痛が弱くなり、分娩が進まない場合はどう対応しますか?

A. 麻酔の影響で陣痛が弱まった場合は、陣痛促進剤を適切に使用して陣痛の強さを調整します。また、助産師によるいきみの指導を行い、それでも進行が難しい場合は吸引分娩や鉗子分娩などの医療介入を検討します。

Q5. 無痛分娩中に緊急帝王切開へ切り替わることはありますか?

A. 胎児心拍異常が続く場合や、分娩進行が著しく遅れた場合、へその緒の圧迫や胎盤剥離などが起こった場合には、緊急帝王切開が必要となることがあります。無痛分娩では、硬膜外麻酔を追加投与することで迅速に手術へ移行できる体制が整えられています。

Q6. 硬膜外麻酔による神経トラブルは起こりますか?

A. 極めて稀ですが、麻酔針やカテーテルが神経に影響し、神経合併症が起こる可能性はあります。ただし、麻酔中は血圧や神経反応を継続的に監視しており、異常があれば直ちに麻酔を中止し、専門医が対応します。

Q7. 緊急対応力の高い病院を見分けるポイントは何ですか?

A. 麻酔科医が24時間常駐しているか、緊急帝王切開が即時に可能な体制があるか、NICU(新生児集中治療室)の有無、産科医・助産師の経験が豊富かといった点を確認することが重要です。

Q8. 無痛分娩を安心して受けるために、事前にできることはありますか?

A. 病院の緊急時対応体制や無痛分娩の実績、安全対策について事前に確認し、医師や助産師から十分な説明を受けることが大切です。不安な点は遠慮なく相談し、緊急時にも迅速に対応できる医療機関を選ぶことで、安心して出産に臨めます。

記事監修医師紹介

佐藤杏月 医師

佐藤杏月医師
  • 八丁堀さとうクリニック 副院長
  • 医学博士
  • 日本産婦人科学会認定産婦人科専門医

日本医科大学卒業、日本医科大学武蔵小杉病院を中心に16年間産婦人科医として勤務経験を持つ。2020年6月開院した、同クリニックで『女性診療科・産科』を担当。

多くの女性が自分の身体の不調を気軽に相談出来るクリニックでありたいとの想いで、日々の診療に臨んでいる。

※学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術、商品等を推奨しているものではございません。

【実績でみる】
京都市で無痛分娩に
対応しているクリニックを調査

公式サイト、あるいはJALA(無痛分娩関係学会団体連絡協議会)のサイトにて、無痛分娩の年間実績が確認できた、京都市にあるクリニックを選定(2025年4月調査時点)。
分娩可能時間や麻酔科医の在籍数といった医療体制や、NICUの有無、費用も調査しています。

▼左右にスクロールできます▼
無痛分娩の
年間実績
麻酔科医の
在籍数(※1)
NICUの
有無(※2)
無痛分娩
可能時間帯
無痛分娩の
費用※税込

足立病院

546
(2023年)
常勤6
非常勤3
924時間550,000円~
652,000

身原病院

415
(2023年)
記載なし記載なし24時間557,000円~

中部産婦人科医院

347
(2023年)
常勤1
非常勤4
記載なし24時間600,000円~

醍醐渡辺クリニック

151
(2021年)
記載なし記載なし記載なし590,000円~

島岡医院

34
(2023年)
記載なし記載なし24時間記載なし

京都桂病院

16
(2023年)
常勤1記載なし原則計画分娩
(平日日中)
570,000
前後

(※1)出典:無痛分娩関係学会・団体連絡協議(https://www.jalasite.org/hp/10469.html
(※2)出典:産後なび(https://www.mhlw.go.jp/stf/birth-navi/search.html?:embed=yes&:linktarget=_blank&01=26&18=01

無痛分娩の実績について
足立病院(https://www.adachi-hospital.com/numbers/
身原病院(https://mihara.com/about/outline/)※2023年分娩実績から、無痛分娩割合(平均)に基づき算出
医療法人社団中部産婦人科医院(https://www.nakabe.or.jp/painless.php
醍醐渡辺クリニック(PDF)(https://hospital.d-w-c.jp/painless_delivery/img/pdf_mutsubunben.pdf
島岡医院(https://www.shimaoka-ob-gy.minami.kyoto.jp/data/
京都桂病院(https://www.katsura.com/sanfujinka/labor_analgesia_info.html
2025年3月15日調査時点

※金額はあくまで目安です。無痛分娩を行なった場合、掲載している費用よりも高くなる可能性もございます。費用の詳細はクリニックに直接お問い合わせください。

無痛分娩に
麻酔科医の在籍数と
NICUの有無がなぜ重要?
麻酔科医の在籍数について

無痛分娩は、一般的に硬膜外麻酔を使用して行われます。この処置は高度な技術と経験が必要で、医師であれば誰でも対応できるわけではありません
そのため、麻酔科医が在籍しているかどうか、何人いるかは、安全かつ計画通りの無痛分娩が可能かを判断するうえでとても重要です。
また、分娩は自然の流れで起こるため、深夜や休日に急に始まることも少なくありません。複数の麻酔科医が常勤で在籍し、交代でオンコール体制を整えている病院であれば、時間に関わらず無痛分娩の希望が叶いやすくなります。

NICUの有無について

NICU(Neonatal Intensive Care Unit)は、在胎週数や出生体重に関わらず、特別な医療的ケアが必要な新生児を集中的に治療できる医療設備です。
無痛分娩は、母体の心身への負担を軽減する分娩方法として広く利用されています。ただし分娩の種類にかかわらず、新生児には予測が難しい医療的ケアが必要になるケースもあるため、NICUの有無など、施設の対応力を確認しておくことも安心につながります。
NICUのある病院では、生まれてきた赤ちゃんの様子に応じて適切な対応が取れる体制が整っています。

実績で
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京都市の
無痛分娩クリニック
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