京都府で出産を予定している方の中には、「妊婦健診の助成はどこまで使える?」「産後ケアは自分の自治体でも利用できる?」「無痛分娩を選んだ場合でも行政支援は受けられる?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
妊娠・出産・産後に関する支援制度は、全国共通で利用できるものもあれば、京都府や市町村ごとに内容が異なるものもあります。特に産後ケアや訪問支援、子どもの医療費助成などは、住んでいる自治体によって対象者や利用料、申請方法が変わる場合があります。
また、京都市内の病院で出産する場合でも、住民票が京都市外にある方は、産後ケアや保健師訪問などの支援が居住自治体の制度になることがあります。無痛分娩を検討している方は、「出産する病院」と「住んでいる自治体の支援」を分けて確認しておくことが大切です。
この記事では、京都府で出産を予定している方に向けて、妊娠中・出産時・産後に確認しておきたい支援制度や、自治体別に見ておきたいサポート内容を解説します。
京都府で出産を予定している場合、まず確認しておきたいのは、妊婦健診の公費助成、出産育児一時金、産後ケア事業、子どもの医療費助成などです。
これらは、出産費用や産後の生活に関わる重要な制度です。ただし、制度によって、全国共通のもの、京都府全体で案内されているもの、市町村ごとに運用が異なるものがあります。
「京都府で出産するから同じ制度が使える」と考えるのではなく、住民票のある自治体を基準に確認することが大切です。
妊娠がわかったら、住民票のある市町村で妊娠届を提出し、母子健康手帳の交付を受けます。その際、妊婦健康診査受診券など、妊婦健診に使える公費助成の書類を受け取る流れが一般的です。
妊婦健診は、妊娠中の母体や赤ちゃんの状態を確認するために欠かせないものです。公費助成を使うことで、一定の検査項目や回数について費用負担を抑えられます。
ただし、助成の対象となる検査項目や使い方は、自治体や医療機関によって異なる場合があります。受診券があっても、すべての検査が無料になるわけではなく、追加検査や自費項目があると自己負担が出ることもあります。
特に確認しておきたいのは、次のような点です。
京都府内であっても、住んでいる自治体と分娩予定の病院が別の市町村にある場合は、受診券の扱いを早めに確認しておきましょう。
無痛分娩を希望していて、妊婦健診は自宅近く、分娩は京都市内の別施設で行う場合もあります。その場合は、健診先と分娩先の連携、紹介状の有無、受診券の使い方を確認しておくと安心です。
出産費用を考えるうえで、出産育児一時金も必ず確認しておきたい制度です。
出産育児一時金は、健康保険から支給される制度で、原則として50万円が支給されます。直接支払制度を利用できる医療機関であれば、健康保険から医療機関へ一時金が直接支払われ、利用者は出産費用の総額から50万円を差し引いた差額を支払う形になります。
たとえば、出産費用が55万円の場合、単純計算では自己負担は5万円前後になります。ただし、個室料、夜間・休日加算、処置料、無痛分娩の麻酔費用などが加わると、実際の負担額は変わります。
無痛分娩を選ぶ場合は、通常分娩に加えて麻酔管理などの追加費用がかかることが一般的です。出産育児一時金は出産費用全体に充当されますが、無痛分娩の追加費用がどのくらいになるかは施設ごとに異なります。
確認しておきたいのは、次の点です。
自治体の支援制度と出産育児一時金は別の制度です。出産費用を整理するときは、「健康保険からの一時金」「自治体の妊婦健診助成」「施設ごとの無痛分娩費用」を分けて考えるとわかりやすくなります。
産後ケア事業は、出産後の母親と赤ちゃんが、助産師や看護師などの専門職からサポートを受けられる制度です。
産後は、体力が十分に回復しないまま、授乳やおむつ替え、寝かしつけなど赤ちゃんのお世話が始まります。睡眠不足やホルモンバランスの変化もあり、心身の負担が大きくなりやすい時期です。
産後ケアでは、自治体や施設によって次のような支援が行われます。
産後ケアには、宿泊型、日帰り型、訪問型などがあります。宿泊型はショートステイ、日帰り型はデイケアと呼ばれることもあります。
京都市では、産後ケア事業として「スマイルママ・ホッと事業」が実施されており、京都市に住民票があり市内に居住している産後1年未満の母子を対象に、ショートステイやデイケアなどが用意されています。
一方で、京都市外に住んでいる方が京都市内の病院で出産した場合、京都市の産後ケアを利用できるとは限りません。産後ケアは、住民票のある自治体の制度が基準になることが多いため、京都府内のどこに住んでいるかによって、対象条件や利用料、申請方法が変わります。
無痛分娩を検討している方も、出産方法にかかわらず産後のサポートは重要です。出産前のうちに、自分の自治体でどのような産後ケアを利用できるか確認しておきましょう。
出産後の生活を考えるうえでは、子どもの医療費助成も確認しておきたい制度です。
京都府では、市町村と連携して子どもの医療費助成が行われています。子どもが医療機関を受診した際の自己負担を軽減する制度で、対象年齢や自己負担額、申請方法などは自治体によって異なる場合があります。
赤ちゃんは、出生後すぐの時期から、乳児湿疹、発熱、授乳や体重増加の不安、予防接種前後の相談などで医療機関を受診する機会があります。医療費助成の内容を知っておくことで、産後の受診に対する不安を軽減しやすくなります。
確認しておきたいのは、次のような点です。
子どもの医療費助成は、出産する病院の所在地ではなく、住民票のある自治体が基準になります。京都市内で出産する場合でも、宇治市、長岡京市、亀岡市、舞鶴市などに住んでいる方は、それぞれの自治体の制度を確認しましょう。
京都府内の出産・産後サポートは、市町村ごとに名称や内容が異なる場合があります。
そのため、記事や公式サイトで「京都府の支援制度」として紹介されているものを見ただけで判断するのではなく、自分の住んでいる自治体で具体的にどの制度が使えるかを確認することが大切です。
ここでは、自治体ごとに見ておきたい支援の種類を、妊娠中、出産時・退院直後、産後、子育て初期に分けて整理します。
妊娠中にまず確認したいのは、母子健康手帳の交付や妊婦健診の助成です。
多くの自治体では、妊娠届の提出時に母子健康手帳が交付され、あわせて妊婦健診受診券や各種案内を受け取ります。このタイミングで、保健師や助産師との面談、妊娠中の相談窓口の案内、出産応援ギフトなどの説明を受けることもあります。
妊娠中に確認したい支援には、次のようなものがあります。
無痛分娩を希望している場合、妊婦健診の段階から分娩先について相談することもあります。自宅近くの医療機関で健診を受け、分娩は無痛分娩対応施設で行う場合は、紹介状や転院時期、受診券の扱いを確認しておきましょう。
また、妊娠中に体調不良が続く場合や、多胎妊娠、上の子の育児がある場合は、自治体の訪問相談や家事支援を利用できる可能性があります。制度の有無は自治体によって異なるため、母子健康手帳交付時に確認しておくと安心です。
出産時や退院直後は、手続きや支援制度が重なりやすい時期です。赤ちゃんのお世話が始まる中で慌てないよう、妊娠中から確認しておくと安心です。
出産時・退院直後に関係する支援には、次のようなものがあります。
出産後は、出生届や健康保険、児童手当、子どもの医療費助成など、複数の手続きが必要になります。自治体によっては、出生後の面談や訪問支援につながる案内を受けることもあります。
無痛分娩を選んだ場合でも、出生届や出産育児一時金、産婦健康診査などの基本的な制度は、通常分娩と同じように確認が必要です。
また、赤ちゃんが低出生体重児だった場合や、医療的な管理が必要になった場合には、未熟児養育医療など別の制度が関係することがあります。出産予定の病院と住んでいる自治体の窓口の両方に確認しておきましょう。
産後は、母体の回復と赤ちゃんのお世話が重なり、負担を感じやすい時期です。特に、里帰りをしない方、家族のサポートが少ない方、初産の方、上の子がいる方は、産後に使える支援を早めに調べておくことが大切です。
産後に使える支援には、次のようなものがあります。
産後ケア事業では、宿泊型や日帰り型、訪問型のサポートを利用できる場合があります。助産師などに授乳や赤ちゃんのお世話を相談できるほか、母体の休息を目的として利用できることもあります。
一方、産前産後ヘルパーやファミリーサポートは、家事や育児の補助、上の子の送迎、一時的な見守りなどに役立つ場合があります。これらの制度は自治体によって名称や対象、利用料が異なるため、住んでいる市町村の情報を確認しましょう。
無痛分娩を選ぶことで分娩時の痛みを和らげられる可能性はありますが、産後の睡眠不足や授乳の悩み、育児不安がなくなるわけではありません。出産方法にかかわらず、産後に頼れる支援を確認しておくことが大切です。
出産後しばらくすると、赤ちゃんの健診や予防接種、保育園の検討など、子育て初期の支援制度が関係してきます。
子育て初期に確認したい支援には、次のようなものがあります。
赤ちゃんの健診や予防接種は、自治体から案内が届くことが多いですが、里帰り中や転居予定がある場合は、どの自治体で受けるのかを確認しておく必要があります。
また、産後早めに仕事復帰を予定している方や、上の子がいる方は、一時預かりや病児保育、ファミリーサポートの登録方法を確認しておくと安心です。
出産前は分娩方法や病院選びに意識が向きやすいですが、産後の生活まで見据えて、自治体の子育て支援情報を確認しておきましょう。
京都府内の出産・産後サポートは、住んでいる市町村の窓口で確認するのが基本です。
京都市内で出産する場合でも、住民票が京都市外にある方は、産後ケアや子どもの医療費助成、保健師訪問などが居住自治体の制度になることがあります。
ここでは、京都府内の主なエリアごとに、確認しておきたい支援の考え方を整理します。
京都市は、無痛分娩対応施設が比較的多く、妊婦健診から出産、産後ケアまで京都市内で完結しやすいエリアです。
京都市に住んでいる方は、妊娠届の提出時に母子健康手帳や妊婦健診受診券を受け取り、妊婦健診の公費助成を利用しながら通院する流れになります。
産後の支援としては、京都市の産後ケア事業「スマイルママ・ホッと事業」があります。これは、産後の体調や育児に不安がある母子が、ショートステイやデイケアを利用し、助産師などの専門職からサポートを受けられる制度です。
京都市で確認したい主な支援は、次の通りです。
注意したいのは、京都市の産後ケアは原則として京都市に住民票があり、市内に居住している母子が対象になる点です。京都市外に住んでいて京都市内の病院で出産する場合は、自分が住んでいる自治体の産後ケア制度を確認しましょう。
宇治市、城陽市、京田辺市など京都府南部に住んでいる方は、京都市内や京都府南部の無痛分娩対応施設を候補にすることがあります。
京都府南部は、京都市内へ通いやすいエリアもある一方で、住んでいる自治体と出産する病院の所在地が異なるケースもあります。そのため、妊婦健診受診券の使い方や、産後ケアの対象自治体を確認しておくことが大切です。
確認しておきたいポイントは、次の通りです。
京都府南部から京都市内の無痛分娩施設へ通う場合、分娩施設の予約条件だけでなく、居住自治体の支援制度もあわせて確認しましょう。
特に、産後ケアや保健師訪問は、出産した病院ではなく住んでいる自治体が基準になることがあります。出産前に市役所や子育て支援窓口へ相談しておくと安心です。
向日市、長岡京市、大山崎町などの乙訓エリアは、京都市西部や阪急沿線の病院へアクセスしやすい地域です。
京都市西京区方面の無痛分娩対応施設を検討する方もいるため、出産する病院と居住自治体の制度を分けて確認することが大切です。
乙訓エリアで確認しておきたい支援には、次のようなものがあります。
特に、上の子がいる家庭では、分娩時や産後に上の子を誰に預けるかを早めに考えておく必要があります。親族のサポートが限られる場合は、ファミリーサポートや一時預かり、保育園の一時保育などを確認しておくと安心です。
無痛分娩を計画している場合でも、出産日が予定通りになるとは限りません。陣痛が先に始まる可能性や、入院日が変わる可能性もあるため、自治体の子育て支援と家族のサポートを組み合わせて準備しておきましょう。
亀岡市、南丹市、京丹波町など京都府中部に住んでいる方が京都市内の無痛分娩施設を検討する場合は、通院や分娩時の移動時間も重要になります。
妊婦健診のたびに京都市内へ通うのか、健診は地元で受けて分娩だけ京都市内の施設にするのかによって、必要な手続きや負担が変わります。
確認しておきたいポイントは、次の通りです。
京都府中部から京都市内へ通う場合、妊娠後期や陣痛時の移動負担を考える必要があります。特に冬季や悪天候時は移動時間が読みにくくなることもあるため、無痛分娩の病院選びでは、アクセスと緊急時対応の両方を確認しましょう。
また、産後は体調が戻らない中で赤ちゃんのお世話が始まります。自宅近くで利用できる産後ケアや訪問支援、保健師相談の窓口を事前に確認しておくと安心です。
舞鶴市、福知山市、綾部市など京都府北部に住んでいる方は、京都市内の無痛分娩施設まで距離があります。
京都市内で無痛分娩を希望する場合は、妊婦健診や分娩当日の移動、里帰り出産の扱い、緊急時の搬送体制などを慎重に確認する必要があります。
北部エリアで確認しておきたいポイントは、次の通りです。
京都府北部から京都市内の病院へ通う場合、陣痛が始まってからの移動が現実的かどうかも大切です。計画無痛分娩を希望する場合でも、予定より前に陣痛が始まることはあります。
そのため、京都市内で出産するか、地域内の医療機関を中心に考えるかは、妊娠経過やリスク、家族のサポート体制も含めて主治医に相談しましょう。
また、産後支援は居住自治体が中心になります。京都市内で出産した場合でも、産後ケアや保健師訪問、乳幼児健診などは、住んでいる市町村の制度を確認しておきましょう。
京都府内で出産・産後支援を調べるときは、「妊娠中」「出産前」「産後」のタイミングごとに確認すると整理しやすくなります。
特に、無痛分娩を検討している方は、分娩施設の費用や体制だけでなく、住んでいる自治体で使える助成や産後サポートもあわせて確認しておくことが大切です。
妊娠がわかったら、まず住んでいる自治体へ妊娠届を提出し、母子健康手帳や妊婦健診受診券を受け取ります。このタイミングで、妊娠中に使える支援や相談窓口を確認しておきましょう。
妊娠中に確認しておきたい項目は、次の通りです。
妊婦健診受診券は、住民票のある自治体から交付されるものです。そのため、京都市内の病院で無痛分娩を予定していても、住んでいる自治体が京都市外の場合は、受診券の使い方が異なることがあります。
また、妊婦健診は自宅近くの医療機関で受け、分娩だけ無痛分娩対応施設で行う方もいます。この場合は、紹介状の必要性や転院時期、受診券の扱いを妊娠中から確認しておきましょう。
出産前には、分娩施設での支払い方法や、産後に必要な手続きも確認しておきたいところです。
無痛分娩を選ぶ場合、通常分娩に追加して麻酔費用や管理料がかかることが多いため、出産育児一時金を差し引いた後にどのくらい自己負担が残るかも見ておきましょう。
出産前に確認しておきたい項目は、次の通りです。
無痛分娩の費用は、自治体の助成制度とは別に考える必要があります。妊婦健診助成や産後ケアの補助があっても、無痛分娩の追加費用そのものが助成対象になるとは限りません。
また、里帰り出産や市外・府外での出産を予定している場合は、領収書や明細書、未使用の受診券などが払い戻し申請に必要になることがあります。申請期限も自治体ごとに異なるため、出産前に確認しておきましょう。
産後は、母体の回復と赤ちゃんのお世話で忙しくなります。出産後に一から制度を調べるのは負担になりやすいため、妊娠中から産後に使える支援を把握しておくことが大切です。
産後に確認しておきたい項目は、次の通りです。
産後ケアは、自治体によって対象となる赤ちゃんの月齢や利用回数、自己負担額が異なります。宿泊型がある自治体もあれば、日帰り型や訪問型を中心にしている自治体もあります。
また、京都市内で出産しても、京都市外に住んでいる場合は、産後ケアや保健師訪問は居住自治体の制度になることがあります。出産する病院と、産後に支援を受ける自治体は分けて考えておきましょう。
無痛分娩を検討している方は、病院ごとの無痛分娩費用や医療体制に目が向きやすいかもしれません。
しかし、妊娠中から産後までを考えると、自治体の支援制度も重要です。特に、無痛分娩費用そのものへの助成があるのか、産後ケアはどの自治体の制度を使うのか、里帰りや市外受診ではどのような手続きが必要なのかを確認しておきましょう。
無痛分娩は、分娩時の痛みを和らげるために麻酔を用いる出産方法です。多くの施設では、通常分娩の費用に加えて、麻酔管理料などの追加費用がかかります。
自治体の出産支援制度は、妊婦健診の助成、産婦健診、新生児聴覚検査、産後ケア、子どもの医療費助成などが中心です。そのため、無痛分娩の追加費用そのものは、自治体助成の対象外になることが多いと考えておきましょう。
ただし、出産育児一時金は出産費用全体に充当されるため、無痛分娩を選んだ場合でも、退院時の支払い総額から一時金を差し引いて考えることになります。
確認しておきたいのは、次のような点です。
無痛分娩費用を考えるときは、「自治体の助成でどこまで軽くなるか」よりも、施設ごとの総額と、出産育児一時金を差し引いた自己負担額を確認することが大切です。
京都府内では、京都市内に無痛分娩対応施設が多くあります。そのため、宇治市、城陽市、長岡京市、亀岡市など京都市外に住んでいる方が、京都市内の病院で出産を検討することもあります。
このとき注意したいのが、産後支援は出産した病院の所在地ではなく、住んでいる自治体が基準になることが多い点です。
たとえば、京都市内の病院で出産しても、住民票が京都市外にある場合、京都市の産後ケア事業を利用できない可能性があります。産後ケア、保健師訪問、乳幼児健診、子どもの医療費助成などは、居住自治体の制度を確認しましょう。
特に確認しておきたいのは、次の点です。
無痛分娩の病院選びでは、分娩施設の体制や費用だけでなく、退院後に自宅でどのような支援を受けられるかもあわせて考えておくと安心です。
京都府内に住んでいても、里帰り出産や府外受診をする場合があります。また、京都府南部や北部に住んでいる方が、京都市内の病院で健診や分娩を受ける場合もあります。
このような場合、妊婦健診受診券がそのまま使えるかどうかは、自治体や医療機関によって異なります。使えない場合でも、後日払い戻しを受けられる償還払いの制度がある場合があります。
償還払いを利用する可能性がある場合は、次の点を確認しておきましょう。
出産後は手続きが多く、領収書や書類を探す余裕がなくなることもあります。里帰り出産や市外・府外受診を予定している方は、妊娠中から必要書類を保管する場所を決めておくとよいでしょう。
出産・産後支援についてわからないことがある場合は、まず住んでいる自治体の窓口に確認するのが基本です。
一方で、無痛分娩の費用や分娩予約、出産育児一時金の直接支払制度などは、出産予定の病院・クリニックに確認する必要があります。
制度によって問い合わせ先が異なるため、「自治体に聞くこと」と「病院に聞くこと」を分けておきましょう。
妊娠中から産後にかけての行政支援は、住んでいる市区町村の母子保健・子育て支援窓口で確認できます。
自治体によって名称は異なりますが、次のような窓口が関係します。
妊娠届を提出するタイミングで、妊婦健診受診券や産後ケア、訪問支援、給付金などについて聞いておくと、その後の準備がしやすくなります。
特に、無痛分娩を予定している病院が住んでいる市町村の外にある場合は、受診券の扱いや産後支援の利用条件を確認しておきましょう。
自治体の支援制度とは別に、出産予定の病院・クリニックにも確認しておきたいことがあります。
特に無痛分娩を希望する場合は、費用や予約条件、支払い方法、分娩方針などを具体的に聞いておきましょう。
病院・クリニックに確認したい項目は、次の通りです。
病院側で確認できるのは、主に分娩費用や医療体制、入院中のサポートです。一方で、退院後の産後ケアや保健師訪問、子どもの医療費助成は、居住自治体に確認する必要があります。
京都府全体の妊娠・出産・子育て支援を調べるときは、京都府の公式情報サイトも役立ちます。
京都府では、妊娠・出産期の行政保健サービスや医療給付、子育て支援に関する情報を案内しています。市町村ごとの制度を調べる前に、京都府全体でどのような支援があるのかを把握しておくと、確認すべき項目を整理しやすくなります。
ただし、実際の申請先や利用条件、自己負担額は市町村ごとに異なる場合があります。京都府の情報で概要を確認したうえで、最終的には住んでいる自治体の窓口や公式サイトで詳細を確認しましょう。
また、無痛分娩を検討している場合は、京都府の支援制度だけでなく、分娩予定施設の公式サイトや説明会、問い合わせ窓口も活用することが大切です。
京都府で出産を予定している方は、府全体の支援制度だけでなく、住んでいる市町村で使える妊婦健診助成・産後ケア・子育て支援を確認しておきましょう。
京都市内の病院で出産する場合でも、京都市外に住んでいる方は、産後ケアや保健師訪問、子どもの医療費助成などが居住自治体の制度になることがあります。
無痛分娩を検討している方は、分娩施設の費用や体制に加えて、退院後に使える自治体支援も早めに確認しておくと安心です。
A. 無痛分娩の麻酔費用そのものに対する補助があるかどうかは、自治体によって異なります。一般的には、自治体の出産支援は、妊婦健診助成、産婦健診、新生児聴覚検査、産後ケア、子どもの医療費助成などが中心です。
無痛分娩を選ぶ場合は、出産育児一時金を出産費用全体に充当し、残りの自己負担額を確認する形になります。無痛分娩の追加費用が助成対象になるかどうかは、住んでいる自治体と分娩予定施設に確認しましょう。
A. 京都市の産後ケア事業は、原則として京都市に住民票があり、市内に居住している母子を対象としています。
そのため、京都市外に住んでいて京都市内の病院で出産した場合、京都市の産後ケアを利用できない可能性があります。産後ケアや保健師訪問、乳幼児健診などは、住んでいる自治体の制度を確認しましょう。
A. 妊婦健診受診券を使える医療機関や扱いは、自治体や医療機関によって異なります。京都府内であっても、市町村が違う場合や契約外の医療機関を受診する場合は、そのまま使えないことがあります。
使えない場合でも、後日申請することで払い戻しを受けられる償還払いの対象になることがあります。市外・府外で妊婦健診を受ける予定がある方は、住民票のある自治体へ確認しましょう。
A. 産後ケアを妊娠中から申し込めるかどうかは、自治体によって異なります。
京都市の産後ケア事業のように、妊娠中は申請できず、出産後に申請する制度もあります。ただし、妊娠中から制度の内容や利用できる施設、利用料、申請方法を確認しておくことはできます。
出産後は育児で忙しくなるため、妊娠中のうちに候補施設や手続きの流れを把握しておくと安心です。
A. 京都府内でも、自治体によって出産・産後支援の内容に差があります。
たとえば、産後ケアの対象月齢、利用回数、自己負担額、宿泊型・日帰り型・訪問型の有無、産前産後ヘルパー、ファミリーサポート、子どもの医療費助成の詳細などは、市町村ごとに異なる場合があります。
「京都府の制度」として概要を把握したうえで、実際に自分が使える制度は、住んでいる自治体の公式サイトや窓口で確認しましょう。
京都府で出産を予定している方は、府全体で案内されている妊娠・出産期の支援と、住んでいる市町村ごとに実施されている産後ケアや訪問支援、医療費助成を分けて確認することが大切です。
妊婦健診の公費助成、出産育児一時金、産後ケア、子どもの医療費助成などは、出産前後の負担を軽減するうえで役立つ制度です。ただし、対象者や利用料、申請方法は自治体によって異なる場合があります。
無痛分娩を選ぶ場合でも、妊婦健診助成や出産育児一時金、産後ケア、子どもの医療費助成などは利用できる可能性があります。一方で、無痛分娩の追加費用そのものは施設ごとに異なり、自治体助成の対象になるかは個別確認が必要です。
また、京都市内の病院で出産しても、産後ケアや保健師訪問などは住民票のある自治体が基準になることがあります。出産前に、分娩予定施設と居住自治体の窓口の両方へ確認しておくと安心です。
公式サイト、あるいはJALA(無痛分娩関係学会団体連絡協議会)のサイトにて、無痛分娩の年間実績が確認できた、京都市にあるクリニックを選定(2025年4月調査時点)。
分娩可能時間や麻酔科医の在籍数といった医療体制や、NICUの有無、費用も調査しています。
| 無痛分娩の 年間実績 | 麻酔科医の 在籍数(※1) | NICUの 有無(※2) | 無痛分娩 可能時間帯 | 無痛分娩の 費用※税込 | |
|---|---|---|---|---|---|
足立病院 | 546件 (2023年) | 常勤6名 非常勤3名 | 9床 | 24時間 | 550,000円~ 652,000円 |
身原病院 | 415件 (2023年) | 記載なし | 記載なし | 24時間 | 557,000円~ |
中部産婦人科医院 | 347件 (2023年) | 常勤1名 非常勤4名 | 記載なし | 24時間 | 600,000円~ |
醍醐渡辺クリニック | 151件 (2021年) | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 590,000円~ |
島岡医院 | 34件 (2023年) | 記載なし | 記載なし | 24時間 | 記載なし |
京都桂病院 | 16件 (2023年) | 常勤1名 | 記載なし | 原則計画分娩 (平日日中) | 570,000円 前後 |
(※1)出典:無痛分娩関係学会・団体連絡協議(https://www.jalasite.org/hp/10469.html
(※2)出典:産後なび(https://www.mhlw.go.jp/stf/birth-navi/search.html?:embed=yes&:linktarget=_blank&01=26&18=01)
無痛分娩の実績について
足立病院(https://www.adachi-hospital.com/numbers/)
身原病院(https://mihara.com/about/outline/)※2023年分娩実績から、無痛分娩割合(平均)に基づき算出
医療法人社団中部産婦人科医院(https://www.nakabe.or.jp/painless.php)
醍醐渡辺クリニック(PDF)(https://hospital.d-w-c.jp/painless_delivery/img/pdf_mutsubunben.pdf)
島岡医院(https://www.shimaoka-ob-gy.minami.kyoto.jp/data/)
京都桂病院(https://www.katsura.com/sanfujinka/labor_analgesia_info.html)
2025年3月15日調査時点
※金額はあくまで目安です。無痛分娩を行なった場合、掲載している費用よりも高くなる可能性もございます。費用の詳細はクリニックに直接お問い合わせください。
無痛分娩は、一般的に硬膜外麻酔を使用して行われます。この処置は高度な技術と経験が必要で、医師であれば誰でも対応できるわけではありません。
そのため、麻酔科医が在籍しているかどうか、何人いるかは、安全かつ計画通りの無痛分娩が可能かを判断するうえでとても重要です。
また、分娩は自然の流れで起こるため、深夜や休日に急に始まることも少なくありません。複数の麻酔科医が常勤で在籍し、交代でオンコール体制を整えている病院であれば、時間に関わらず無痛分娩の希望が叶いやすくなります。
NICU(Neonatal Intensive Care Unit)は、在胎週数や出生体重に関わらず、特別な医療的ケアが必要な新生児を集中的に治療できる医療設備です。
無痛分娩は、母体の心身への負担を軽減する分娩方法として広く利用されています。ただし分娩の種類にかかわらず、新生児には予測が難しい医療的ケアが必要になるケースもあるため、NICUの有無など、施設の対応力を確認しておくことも安心につながります。
NICUのある病院では、生まれてきた赤ちゃんの様子に応じて適切な対応が取れる体制が整っています。